「ヒトラーの大衆扇動術」の嘘

ある事を調べようとしたら、またヘリが来ました。今日は上空で5周も旋回して去って行きましたが、その間に高速道路ではパトロールカーが出動し、何やら騒々しい事に・・。そのある事とは、「ヒトラーの大衆扇動術」という本の著者について、でした。

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よくネットでは、権力とか政権を批判する際に、「ヒトラーの太守扇動術」というものを、どや顔で?引き合いに出す人を見かけます。その度に私はとても残念な気持ちになります。


画像引用:下記リンク先

ヒトラーの大衆扇動術

著者について

2000 年KAIST(国立韓国科学技術院)大学院卒(工学修士)。 卒業後 、ゲームクリエイターとして「Kingdom Under Fire」シリーズ などのゲームの企画・プログラミングに参加。 ゲームクリエイターとしてベンチャー企業に勤務したが、成功するチームと失敗するチームを経験することにより、成功する組織作り・リーダーシップについて研究を始める。 2005 年以降、ビジネス・リーダーシップ関連の著作を多数執筆。 主な著書に「一時間で読める孫子の兵法と兵法36系」、「一時間で読めるマキャヴェッリの君主論」などがある。 「ヒトラーの大衆扇動術」は、悪人と言われるヒトラーのリーダーシップを分かりやすく分析した著作で、2005 年に韓国で出版され、企業の研修等で好評を得た。(引用)

名前を見れば分かりますし、購入者のコメントにもありましたが、この方は韓国人の方なのですね。別にそれだからどうこうという事ではありませんが、何かプロパガンダの臭いがするのは私の気のせいでしょうか?

そして、ネットで良く見かける以下の言葉は本当にヒトラー本人が言った言葉なのでしょうか?

【ヒトラーの大衆扇動術】

・大衆は愚か者である
・同じ嘘は繰り返し何度も伝えよ。
・共通の敵を作り大衆を団結させよ。
・敵の悪を拡大して伝え大衆を怒らせろ。
・人は小さな嘘より、大きな嘘に騙される。
・大衆を熱狂させたまま置け。考える間を与えるな。
・利口な人の理性ではなく、愚か者の感情に訴えろ。
・貧乏な者、病んでいる者、困窮している者ほど騙しやすい。
・都合の悪い情報は一切与えるな。都合の良い情報は拡大して伝えよ。
・宣伝を総合芸術に仕立て上げろ。大衆の視覚聴覚を刺激して完成で圧倒しろ。

繰り返しますが、これ、本当にヒトラーが言った言葉なのでしょうか?
だとしたらどこかにその記録なり、直筆のメモなりがあったのですよね。そしてその本の中に、情報の出所についても明記されているのですよね?

これは否定というより疑問です。

否定するも肯定するも、その出所が定かでないと判断のしようがありませんから、取りあえずその情報源はどこなのか、直筆のメモなり映像なりが残っているのか、それとも無関係な人が適当にでっち上げた内容なのかを知りたいのです。

と思っていたら、その答えがみつかりました。動画投稿者様に感謝。

これが巷に広がっている「ヒトラーの大衆扇動術」の正体だったのですね。

英国は大衆の感情が素朴単純であることを知っていてドイツ軍の蛮行を巧妙な方法で徹底的に宣伝した。その手口をヒトラーが要点としてまとめたものが、逆に「ヒトラー自身が大衆を扇動する時に使用していた戦術」として広まっていたというオチ。

これを知らずに、何かと言えば「ヒトラーの大衆扇動術」を引き合いに出す人がいたら、密かに恥ずかしい人だと今後は思うようにします。



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